診療案内

難聴

難聴は、聞こえに障害のある病気です。
私たちの耳は、外耳、中耳、内耳を伝わって電気信号に変換され脳に送られます。この機構のどこかに障害が起きた場合に難聴が引き起こされます。難聴の種類は大きく3つに分かれ、種類ごとに次のような病気が分類されます。

伝音性難聴
耳垢栓塞、外耳炎、急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎

突発性難聴

突発性難聴は、目が覚めて気づくような突発的な難聴で、他にも耳鳴り、耳がふさがった感じ、めまいなどの症状が起きることがあります。

原因は不明とされますが、ウイルス感染や内耳の障害によるものとも言われています。

早期治療が重要で、早いほど聴力の回復が期待できます。聞こえの悪さに気付いたらすぐに耳鼻科を受診いただき、診断することが大切です。
当院での治療は、副腎皮質ステロイド、血管拡張薬、代謝改善薬、ビタミンB12製剤などを内服もしくは点滴投与いたします。それ以外の治療として一般的に、高気圧酸素療法、星状神経節ブロック、副腎皮質ステロイドの鼓室内投与も行われておりますので、実施可能な施設へご紹介いたします。

メニエール病

めまいとともに、難聴、耳鳴、耳の閉塞感を繰り返す病気です。
症状は、繰り返す回転性めまい、耳鳴、難聴などです。めまいは突発的なものが多く、自律神経症状(吐気や冷汗、呼吸の乱れなど)を伴うこともあります。診断には聴力検査と眼振検査が必要となります。

原因として、内耳のリンパ液が過剰な状態(内リンパ水腫)により症状が引き起こされますが、その誘因として種々のストレスが関与していると考えられています。また、繰返し発症することが多く、徐々に聴力が低下し難聴となるもございます。

治療といたしましては、薬物療法とともに日常の中でストレスを避けるなどの生活指導を伝えさせていただきます。

急性低音障害型感音難聴

突発性難聴と同じように起こる難聴ですが、低音だけに障害がある病気です。数日から数週で治る方が多いですが、長引いたり、繰り返したりすることもあります。20~40代の女性に多く発症する傾向があります。

原因は不明ですが、メニエール病と同じく内耳のリンパ液が過剰な状態(内リンパ水腫)により引き起こされるともいわれています。

治療といたしましては、薬物療法とともに日常の中でストレスを避けるなどの生活指導を伝えさせていただきます。

騒音性難聴

騒音性難聴は、一般的に85デシベル(dB)以上の大きな音を長時間、長期間に渡って聴き続けることで起こる難聴です。

自覚症がないこともあり、健診などの聴力検査で指摘され初めて気付くことが多くあります。また進行することで難聴や耳鳴りを自覚し受診される方もいらっしゃいます。

爆発音などの大きな音が原因で、急性的に音響外傷を発症することもありますが、その場合はステロイドによる治療が有効です。ただし、長期間にわたり騒音にさらされ続け有毛細胞が徐々に障害を受けると、将来的に難聴を引き起こす可能性が高まります。内耳の有毛細胞は一度損傷してしまうと元に戻すことはできないため、治療法はなく、騒音のある環境から離れることが大切です。また、一定時間騒音にさらされたら、静かな場所で耳を休ませることを心掛けてください。

老人性難聴

加齢による影響以外には明らかな原因が認められない難聴をいいます。両耳にほぼ同程度の難聴が起り、聞き逃しや聞き返しなどの語音弁別能の低下も特徴です。

現在は治療法がないため、難聴の進行を予防する食生活や生活環境を整えることが大切です。
また、聴力検査で平均聴力が40デシベルを超える場合は、補聴器の装用をお勧めしております。

急性中耳炎

乳幼児や児童に多い病気で、症状としては耳の痛み、耳の聞こえが悪い、耳の閉塞感、耳だれ、微熱が続くなどです。小さなお子さまは不機嫌な状態が続くことも目安となります。

原因は、鼻から耳管を通じて中耳が細菌に感染し、炎症が広がることです。中耳炎の症状が発生する前に、風邪による症状として色のついた鼻水が出ていることがよくあります。

治療は、軽度の場合は中耳炎の原因となる鼻の治療で自然治癒する場合もございます。中程度以上の場合は、細菌感染に対して必要最低限の抗生物質を投与します。また、発熱時は解熱剤、耳だれがある場合は点耳薬も併せて処方いたします。
症状が続き、鼓膜が腫れている場合は、鼓膜に小さな穴を開ける鼓膜切開を行い、耳の中に溜まっている浸出液を排液できるようにします。術後は、点耳薬を服用いただき、普段通りの生活をしていただくことが可能です。
急性中耳炎が完治せず長引くと滲出性中耳炎を引き起こしてしまうこともあるため、抗生物質の服用期間を守り治療を続けていくことが大切です。

滲出性中耳炎

症状としては、難聴(聞こえが悪い)があり、痛みや発熱を伴わないため保護者の方による観察がとても重要になります。2歳~10歳までのお子さまに多く見られます。

原因は、急性中耳炎が治りきらず、鼓膜内の炎症が続くことで滲出液が溜まっていくことや、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎により耳管からの空気の通りが悪いことがあります。

治療としては、耳管通気により耳管、鼓室粘膜の正常化、滲出物の排泄や中耳の換気を行います。
耳管通気は、お子さまにはポリッツェル球にて、大人の患者さまでは通気管を利用し、中耳の換気をよくするため耳管という管に空気を送り込む治療法です。滲出液の排出を促すために週に1~2回程度行っていただくと効果的です。

外耳道炎

多くが耳掃除をしすぎて外耳道を傷つけてしまい、そこから細菌が入り炎症を引き起こす病気です。

症状としては、軽いものでは耳のかゆみ、炎症がひどくなると耳の痛みや耳だれ、耳が聞こえにくくなる、耳の閉塞感などの不快な症状が起こります。

原因としては、耳掃除のし過ぎの他にも、耳栓やイヤホン、補聴器を長時間使用することにより耳の中に湿気がこもりやすくなることにより細菌やカビが増えやすい状態になっていることや、プールや海水浴時に汚れた水が耳に入ることでも引き起ります。
耳の穴には迷走神経が走っており、耳かきで触ると気持ちよく感じます。ただし耳掃除は、毎日する必要はなく、月に一回程度、入り口をきれいにする程度にとどめましょう。外耳道を塞ぐことや、プールなどに入る機会がなければ、全く不要な場合もございます。

治療は、傷ついた耳の回復を促進するための薬を服用していただきます。症状に応じて、点耳薬や軟膏を処方いたします。重症度に応じて細菌の検査を行い、内服薬や耳の洗浄を行う場合があります。
治療期間中は、耳かきや綿棒で外耳道を触らないようにしてください。

副鼻腔炎

鼻の周りにある副鼻腔と呼ばれる4つの空間で炎症が起こる病気です。

症状としては、急性期は鼻づまり、ドロっとした色、匂いのある鼻汁、頬・鼻周囲・額の痛み、顔やまぶたの腫れ、発熱などがあります。これらの症状が落ち着いた後も鼻づまり、粘性の鼻汁、頭重感、匂いがしないなどの症状が続く場合は慢性化している可能性があります。
最初は透明でサラサラしていた鼻水が上記の症状に発展する場合もあり、症状の変化に注意が必要です。

直接鼻の粘膜を確認するためにファイバースコープ(細いカメラ)を鼻から入れ患部を観察し診断します。必要に応じて外部でレントゲンやCTの撮影を行うこともあります。

原因は、ウイルスや細菌感染、まれに真菌による鼻粘膜の炎症を放置することで副鼻腔に炎症が広がることで起きます。

治療は、抗生物質の服用、頭痛や顔面痛、発熱がある場合は消炎鎮痛薬や解熱鎮痛薬も服用いただきます。副鼻腔炎は再発の危険性があるため、症状が軽減された場合でも抗生物質の服用期間を守り治療を続けていくことが大切です。

花粉症

当院では、患者さまの症状やライフスタイルに合わせて様々な花粉症治療を提案しておりますので、お気軽にご相談ください。

また、花粉症対策として初期療法をお勧めしております。飛散が始まる2週間前から内服を開始することで症状を抑えることができます。1月2月になりましたらHPでもご案内いたしますので小まめにチェックしていただければと思います。

花粉症は、スギ・ヒノキなどの花粉が原因となる、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどのアレルギー症状を引き起こします。治療方法は薬物療法、手術療法、免疫療法の3つに分かれます。

薬物療法

内服薬
抗アレルギー剤が中心となります。
眠くならない薬、妊娠・授乳中でも服用できる薬などご相談ください。
点鼻薬
(鼻スプレー)
液体タイプと粉末タイプがあります。
妊娠中・授乳中の方にもお使いいただけます。
点眼薬
コンタクトを装着中でも点眼できるお薬もございます。症状が重い場合は、眼科の受診をお勧めします。
漢方
眠気が出にくい特徴があり、症状に合わせ処方いたします。漢方薬は1日3回、食前の服用が原則です。
貼布薬
眠気が出にくく、いつでも貼り付けられるため、夜間勤務の方や生活リズムが不規則な方にお勧めです。
手術療法
レーザーにより鼻の粘膜を焼灼し、アレルギーへの過剰反応を起こしにくくする治療です。
お薬の副作用が強く出てしまう方などにお勧めです。花粉症の症状が出る前の予防治療で、治療効果は約1~2年です。
当院ではレーザー治療を導入しておりませんので、治療が必要な方は高次施設をご紹介させていただきます。
舌下免疫療法
スギ花粉症とダニによるアレルギー性鼻炎の根本的な治療を期待できる療法です。治療は、1日1回、アレルゲンを含む錠剤を舌の上に1~2分乗せ、ゆっくり溶かした後に飲み込むことを毎日継続けていただき、3~5年をかけてアレルゲンを少しずつ体内に吸収させ免疫を作り症状を緩和させていきます。
お勧めする方としては、重いアレルギー性鼻炎等で服用中のお薬の効果が不十分の方や、眠気などの内服薬の副作用が出やすい方で、受験勉強を控えている、運転・仕事に支障のある方にお勧めです。

舌下免疫療法はこちら

アレルギー性鼻炎

原因の分からないくしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状があったら、アレルギー性鼻炎かもしれません。
アレルギー性鼻炎は、副鼻腔炎など他の鼻の病気と密接に関連する場合もあり、長引く鼻づまりによる睡眠不足や集中力の低下はお子さまの発育や学習にも影響する可能性があります。症状がある場合は、放置せずに適切な治療を行うことが大切です。

アレルギー性鼻炎の原因となるアレルゲン物質で最も多いのが、ハウスダスト・ダニ、その次に多いのが花粉やダニです。まずは当院でアレルギー検査を行っていただき原因を特定することで、日常生活の中でできる対策を行っていただくとともに、症状の治療を行います。

当院では小さなお子さまでも可能な、指先から少量の採血で、20分程度で結果が分かる検査(イムノキャップラピッド)も行っておりますので、採血が苦手という方も安心してご受診ください。

当院で行える検査

イムノキャップ
ラピッド
指先からの少量の採血で8項目のアレルギー検査が可能で20分で検査結果が分かります。採血が苦手な方やお子さまにお勧めです。
View39
採血により、39項目のアレルギー検査が可能でより詳しい検査が必要な場合にお勧めです。1週間程度で検査結果が分かります。
イムノキャップラピッド
検査項目とアレルギーに注意が必要な時期
イムノキャップラピッド

アレルゲンカレンダー(注意が必要な時期)

アレルゲンカレンダー(注意が必要な時期)
検査の流れ

嗅覚障害

「嗅覚障害」とは、においを正確に感じられなくなる症状のことです。
通常、においは空気中にある「におい物質」が、嗅神経を刺激することで大脳に伝わりますが、何らかの理由でこの機関のどこかに障害が起き、うまく作動しなくなると嗅覚障害が起こります。

風邪を引いた後などの一時的な症状であればそれほど心配ありませんが、嗅覚障害の中には鼻や脳、神経などの病気が原因で起こることもあるため、症状が長く続く場合に注意が必要です。治療が遅れると症状が定着し、嗅覚が戻りにくくなるケースもあるため、気になる症状がある方は、早めに耳鼻科をご受診ください。

嗅覚障害の症状

  • においを感じにくい、またはにおいがしない
  • 本来とは違うにおいを感じる
  • 何を嗅いでも同じにおいに感じる
  • 弱いにおいをとても強く感じる
  • 食事の味が分からない

嗅覚障害の原因と治療法

気導性嗅覚障害
においの元となる分子が嗅粘膜に到達できず、においを感じにくくなっている状態です。嗅覚障害の多くがこのタイプですが、適切な治療により、原因がなくなれば、基本的に嗅覚も回復させることが可能です。
アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻茸など、鼻の中の炎症が原因です。治療法は、薬物療法と処置治療となります。
気導性嗅覚障害
「におい」を脳に伝える役割の嗅神経が損傷して、においを感じることができなくなっている状態です。より高度な嗅覚障害で、適切な治療により嗅覚が戻る場合もありますが、神経のダメージによっては障害が残ってしまう場合もあります。
ウイルス感染、頭や顔を強く打つなどの外傷が影響すると考えられています。治療法は、ステロイド剤の点鼻や内服、亜鉛製剤、ビタミン製剤、漢方薬などを処方します。治療期間も数か月~数年程度長期に及ぶことがあり、状態によっては障害が残る場合もあります。
中枢性嗅覚障害
脳のダメージが原因で起こる嗅覚障害です。嗅覚の低下と同時に、認知能力や識別能力なども低下するのが大きな特徴です。
脳の損傷、アルツハイマーやパーキンソン病などの神経の疾患の症状として現れることがあります。脳に関する専門機関での治療が必要となります。

口内炎

「口内炎が治らない」「口内炎が繰り返し起こる、何個も出きる」「痛くてご飯が食べられない」などの症状がある方はいらっしゃいませんか。
口内炎とは頬の内側や唇、歯茎、舌に起こる粘膜の炎症で、白く丸い斑点でき痛みを伴います。
口内炎は症状によって軽症ものから重症のものまであり、通常は約2週間で治癒しますが、それ以上治らない場合、口腔がんの初期症状であることもあります。

口内炎の原因

アフタ性口内炎
口内炎の多くがアフタ性口内炎です。食事や栄養バランスの偏りや、ストレスも原因の一つであると言われています。
カタル性口内炎
頬の内側をかんだり、歯の矯正や入れ歯の金具によって口の中が傷つき細菌感染したり、熱いものを食べたり、飲んだりした際の軽いやけどが原因で起こる口内炎です。
ウイルス性口内炎
単純ヘルペスウイルスやコクサッキーウイルス、エンテロウイルス、カンジダ菌、溶連菌などの感染によって発症する口内炎で発熱を伴うこともあります。これらのウイルスや菌は口の中にいる常在菌と呼ばれるウイルスや菌ですが、疲れやストレスで免疫力が下がると引き起こされます。
アレルギー性口内炎
歯磨き剤に含まれる合成界面活性剤や防腐剤、食べ物や歯の矯正器具や入れ歯の金具、歯の詰め物などによって引き起こされます。
ニコチン性口内炎
喫煙者に多く見られる口内炎で、タバコのニコチンが原因で起こります。タバコの熱やタバコの熱によって口の中の乾燥してしまうことが原因で起こる口内炎です。口内炎ががんに変化することもあるため注意が必要です。
ベーチェット病
ベーチェット病の約98%の方に現れ、初期症状として多いのが「口腔内再発性アフタ性潰瘍」です。これはいわゆる「口内炎」で、表面が白色や黄色い膜で覆われ、周りは赤くなります。ただし、ベーチェット病では痛みが強く、同時多発や再発を繰り返しやすい特徴があります。
「自己免疫疾患」のひとつとして、国による「指定難病」に認められています。口内炎のほかに皮膚疾患、外陰部潰瘍、眼症状を伴う場合は、専門の期間をご受診ください。

治療法

特別な治療をしなくても、自然に治ることがほとんどですが、2週間以上治らない、または日常生活に支障が出るほどの強い痛みがある場合には、ステロイドの軟膏を処方します。

扁桃炎

扁桃炎は、ストレスや疲労によって免疫力が弱まると発症しやすい病気です。強烈な喉の痛みや高熱が特徴です。飛沫感染によって感染する恐れがあるため、ご家族の方も注意が必要です。

扁桃炎の症状

お子さまは飲み込めないくらい大量の唾液が出るようになり、頭痛、高熱、関節痛、咳、鼻水などの症状があらわれます。また、首のリンパ節に腫れが生じます。
大人の方は、嚥下時の痛みや発熱が初期症状としてあらわれ、次第に高熱が出て咽頭痛や悪寒を伴います。また、倦怠感、頭痛、頸部のリンパ節が起こることもあります。

扁桃炎の原因

主な原因はウイルス感染ですが、他にも過労、ストレス、気候変動、外傷なども原因となります。
原因となる細菌
A群β溶血性連鎖球菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、肺炎球菌、インフルエンザ桿菌
原因となるウイルス
インフルエンザウイルス、EBウイルス、RSウイルス、アデノウイルス

扁桃炎の治療

急性期の治療は、扁桃の炎症を抑える処置としてネブライザー治療を行います。併せてうがい薬や内服薬を処方いたします。
ウイルス性の急性扁桃炎の場合は、発熱や喉の痛みを和らげるために解熱剤を服用します。細菌性の急性扁桃炎の場合は抗生物質を服用します。
喉の痛みの症状が強く、食事や水分の摂取が難しい場合は栄養分の補給や薬を点滴で投与し治療を行います。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は睡眠時に何度も呼吸が止まる病気です。

症状としては、激しいいびきや、自覚症状では、夜間の尿量・回数が多い、寝汗をかく、朝起きた時に頭が重い、昼間の強い眠気、集中力の低下などがあります。
無呼吸を伴ういびきは、いびきがしばらく止まり(平均30秒、長いときは2分以上)、その後あえぐような激しい息、またはいびきで呼吸が再開するのが特徴です。また、無呼吸により覚醒反応として短時間の目覚めが起こるため、睡眠がとぎれとぎれの質の悪いものとなり、自覚症状として、朝起きた時の頭の重さや強い眠気、集中力の低下が現れるようになります。この場合、寝不足とは異なるため、長時間睡眠を取っても熟睡感は得られません。
さらに合併症として、無呼吸により心臓に負担がかかり高血圧、心筋梗塞、脳卒中などが起こりやすくなります。

原因としては、肥満によりのどや舌に脂肪がつくことで呼吸の通り道を前後で圧迫してしまうことや、舌の根元が落ち込む舌根沈下、小さい顎、鼻炎による鼻づまり、アデノイドや扁桃が大きい、などがあります。

治療は、診察や検査結果から、対症療法や生活習慣の改善指導などと組み合わせて行ってまいります。重症度の場合は、まずは無呼吸を改善するためにCPAP療法を開始していただくことが大切です。また中症度として睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合は、入院による精密検査(※)を行っていただくことをお勧めいたします。

※終夜睡眠ポリグラフ検査として、一晩にわたり睡眠中の脳波・眼球運動・心電図・呼吸・いびき・酸素量などの生体活動を測定し、睡眠時無呼吸症候群の重症度を判断します。専門施設での入院が必要となります。

声帯ポリープ・声帯結節

声帯ポリープ・声帯結節は、ともに声の使い過ぎにより、声帯に病変が生じる病気です。しばらく声を使わずに安静にすることで自然治癒することがほとんどです。ただし、症状が起きてから長時間経過すると、病変が定着してしまうため、手術が必要となります。症状に気づいたら早めに耳鼻科を受信しましょう。

声帯ポリープ

声帯ポリープとは、声帯にふくらみ(ポリープ)ができる病気です。
風邪や長時間の大きな声での歌や会話などによる声の使い過ぎや、喫煙、咳などが原因になります。

初期の症状は、喉に異物感を感じる、喉がイガイガするような感覚が続くことがあります。
また、声帯は声を出すときに使われ、本来声帯の縁はまっすぐで声を発するときにはぴったり閉じます。しかし、声帯にポリープができると完全に閉じることができず、「声が出ない」「声がかすれる」などの症状が引き起こされることもあります。

原因は、声の使いすぎが最も多く、次いで喫煙習慣や風邪炎症により声帯の粘膜が充血し内出血を起こし血腫(血豆のようなもの)になります。

治療法としては、大きな声を出さずに安静を保つことで自然治癒することがあります。自然縮小が見られない場合には手術をお勧めします。

声帯結節

声帯結節は、声帯の左右対称に「たこ」のような硬く厚いものが声帯のこすれあう部分に生じる病気です。女性の方が多く、患者さま全体の9割以上になります。特に小児に見られるものは、小児結節と呼ばれます。

症状は、声がかすれる・かれる・出しにくいといった症状がでます。声の調子が変わりやすく、声を使わない時間は問題がないことが多く、長時間声を出すと声がでにくくなることがあります。

原因は慢性的な声の使い過ぎであり、学校の先生や保育士の方、美容師の方など日常的に声を多く使用する職業の方に多いです。またお子さまは声帯が繊細なため、大声で遊ぶことの多い小学生男児にも発症しやすいです。


治療法としては、大きな声を出さずに安静を保つことで自然治癒することがあります。
お子さまの場合、変声期をすぎると自然に治る場合が多いので基本的に経過観察をします。
大人の場合でも、まずは経過観察を行い、症状が改善しない場合は手術をお勧めします。


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診療時間
9:30-12:30
15:00-18:00

土曜日△9:30~13:00
休診日:木曜、日曜、祝日

医院名

北山田耳鼻咽喉科

所在地
横浜市都筑区北山田1-9-3 EKINIWA KITAYAMATA 1F
電話
045-595-1187
駐車場
ビル地下に39台有り
最寄駅
横浜市営地下鉄グリーンライン
「北山田駅」2番出口直結

北山田駅2番出口直結

お車でのアクセスも大変良く、センター北、鷺沼、日吉・川崎方面からも簡単にお越しいただけます。地下駐車場も39台ございます。目印は三角の陸橋です。

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北山田駅2番出口直結

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